【新作バトロワ】HyperScapeは、可能性の塊だと思う(Part2)

 

新作バトロワFPS「HyperScape」の考察記事、Part2です!

 

前回の記事(Part1)では、HyperScapeは「仮想の世界が舞台」だからこそ、運営は設定に囚われることなく純粋な楽しさを追求できるという可能性について説明しました。

まだ読んでいない方は、先にそちらを読んでください。 

sekai-sora.hatenablog.jp

  

今回はその続き。

仮にFPS大好きゲーマーの私の望み通り、運営が新しいゲームモード(ルール)や仕様やイベントをバンバン追加してくれたらどうなるのか、という話です。

 

 

「仕様が変わったら追いつけないじゃん!」

まず出発点として、一つの疑問から入りたいと思います。

それは、「そんなにコロコロ要素が追加されたら落ち着いて楽しめないのでは?」というものです。

 

特に技量を要求される競技的なFPSでは、決まったルールの中で、最適なスキルや戦略を練るはずです。

私は、プロゲーマーの領域にかすったことすらないので、あくまで想像ではありますが…

例えば、

・マップの中での有利ポジションを探したり

・武器のリコイルコントロールを習得したり

・キャラクターの挙動(キャラコン)を把握したり

と言った感じです。

 

基本的に、視聴者も同じルールを共有しているからこそ、競技は成り立つもの

そのためには、ルールや仕様はできる限り変えるべきではありません。

 

ルールの固定の大事さを極端に例えるなら、ある日突然、サッカーでタックルがOKになるみたいなものです。

世界中で混乱が起きますし、それはもはやサッカーとは呼べません。

というより、スポーツの場合、ルールそのものがスポーツを定義しているようなものです。

 

しかし、ビデオゲームに限っては、ルール自体がゲームなのではなく、ルールはあくまでパッケージを構成する要素でしかありません。

その点で、ビデオゲームにおけるルールというのは、開発者によって意図的に固定されています。

 

『アップデート対応戦争』

ただ、ビデオゲームにおけるルールの変更は特別なことではありません

それは、ゲームプレイをより良くするためのアップデートです。

 

プレイヤーは、なんだかんだ、このアップデートに対応してきました。

というより、対応できないプレイヤーは辞めていっています。

 

発売から月日が経っている対戦型ゲームの勝敗を分けているのは、純粋な技量というよりかは、いかに早くアップデートに対応できたかと言えるくらいです。

昨日使っていた武器が、突然弱体化が入って使い物にならなくなるなんてことは良く起きます。

 

まさに、アップデート対応戦争が起きています。

 

正直「せっかく編んだ戦略が…」と言った感じで、今までの努力が水の泡になるような感じがして、個人的にはアプデは好きではありません。

特に、自分の気に入っている装備が弱体化を食らうと萎えます。

さらに、一つの物を極めたい、使い続けたい職人気質な人にとっては、アプデは歓迎されないと思います。

 

「イナゴ」という言葉もありますね。

アップデートである武器が強くなったら、すぐ乗り換える人のことを揶揄する言葉です。

私は、そういうプレイ方針は全く問題ない(むしろ歓迎)と思うんですが、勝ちのためにこだわりを捨てる、節操のないプレイヤーだと感じる人もいるようです…。

 

なら、アップデートへの対応の速さを競うゲームにしたら?

HyperScapeに話を戻しましょう!

もし、運営や開発者が、面白そうな要素をバンバン入れたら、それこそアプデどころの話ではなくなります。

「終盤はここからこうやって、こういう風に移動して」みたいな戦略が、気まぐれなイベントでパーです。

 

ただ、逆に、『いかに早く、新しい要素に適応できるか、という遊び』にしてしまえば良いのではないでしょうか?

 

プレイヤーは、純粋な技量よりも、環境への対応の速さを求められます。

 

過去の仕様にも囚われず、未来の戦略も気にせず、ただ目の前の環境に集中する。

という、禅のようなゲームになるでしょう。

 

そもそも、バトロワ自体、アドリブの上手さを競っていたところがあります。

その点で、相性はいいと思います。

 

Shroudも、自身の才能は「新しいゲームで、誰よりも早く上手くなれる」ことだと語っています。

GOAT翻訳さんの動画です↓

youtu.be

こういう感じで、適応の速さも、競う対象になってもおかしくないと思います。

 

変化する時代に、適応をテーマにしたゲームを

というと、いかにもビジネス書のタイトルっぽいですが、ゲーマーとして、こういうゲームはあって欲しいと思います。

 

話は変わりますが、DeathStrandingの登場で、ビデオゲームに新しい「遊び」が加わりました。

今まで気付いていなかった日常の遊びを、ゲームとして再認識するっていうことは、とても学びが大きかったです。

 

同じように、ビデオゲームが啓蒙(というと言い過ぎですが)や新しい遊びの発見の場になってくれるととても嬉しいです。

そして、HyperScapeにはその下地があります!

 

オープンワールドだと、若干要素がごちゃごちゃになりがちなUBISOFTのゲームですが、レインボーシックスやトライアルズのような遊びに特化したゲームでは、かなりの質の高さを提供してきています。

期待ですね!